栄養士の資格を持つスタッフがお届けする「食コラム」です。
会報誌のアンケートから多くのご質問をいただいた「旬の食材」「トレーニングに関すること」「子供向けのこと、豆知識的なこと」の3つのテーマを軸に適宜更新していきます!どうぞお楽しみに!!


<Vol.5> これを食べずに秋は越せない?食欲の秋に見逃すな!旬なもの特集
2024年11月更新

こんにちは!猛暑が続いた夏が過ぎ、すっかり秋めいた気候になってきました。様々な農作物も過酷な夏を乗り越えてうま味が凝縮した状態で旬の秋を迎えます。今回はそんな秋に旬を迎える食材の豊富な栄養素と選定のコツをお伝えします!

1.さつまいも
蒸す・焼く・煮る、様々な調理方法で楽しめるさつまいもは秋に旬を迎えます。 さつまいもには便通を促進させる食物繊維が豊富に含まれているため、便秘の解消、腸内環境の改善に効果的です。また、血圧の上昇も抑えてくれる効果があります。

◎選定のコツ
・表面が滑らかで艶やかしいもの
・大きすぎず小さすぎないもの
・端の切れ端から蜜が出てきているものや、固まって黒くなっているもの。(糖度が高い証拠)


2.ぶなしめじ
多くのキノコ類は秋に旬を迎えますが、その中でも特に「カリウム」の含有量が多いぶなしめじを紹介します!
ぶなしめじには、むくみや高血圧の解消に効果的なカリウムのほか、三大栄養素の代謝を助けるビタミンB群やビタミンD、食物繊維などが入っています。
また、ぶなしめじには「グアニル酸」といううまみ成分が含まれています。「グアニル酸」は冷凍すると細胞壁が壊れて溶け出してくるため、1度冷凍してから調理するとその際に水分と一緒に旨味成分がしみ出すことで、より一層うまみを感じられるかもしれません!
◎選定のコツ
・かさが締まっており、ハリがあるもの
・柄の部分が太くて強い
・かさの色の違いは味に影響しません


3.さんま
「秋刀魚」と漢字の中に入っているほど〝秋″に旬を迎えるさんま。さんまにはビタミンB群、ビタミンD、リン、セレン、カルシウムなどが豊富に入っています。
この栄養素の働きとしては、貧血予防や丈夫な骨を作る、動脈硬化の予防、アンチエイジングなど様々な効能があります。
また、DHAやEPAも含まれており脳の老化防止、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果もあります!
◎選定のコツ
・顔がシュッとしていて、胴回りが太い
・魚体が太く、張りがあるもの
・下あごの先端が黄色いもの


4.柿
「秋の味覚といえば?」の質問にパッと思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そんな柿も秋に旬を迎えます。柿には意外かもしれませんが、ビタミンCが豊富に入っています。それも柿1個で1日のビタミンC必要量が満たせるくらいに!その他にも、βカロテンや食物繊維も入っており、老化防止や便秘対策にも効果的です。
◎選定のコツ
・ずっしりと重く、皮に張りがある
・へたと実の間に隙間がなく、へたがきれいなもの


以上の食材以外にもたくさん秋に旬を迎える食材があります。気になったものがあれば、美味しさの旬も逃さないうちに食べてみてください!
ちなみに、私が4年ほど住んでいた宮城では秋になると、秋鮭とイクラを使った「はらこ飯」を食べていました。是非こちらも美味しいのでオススメです!
思い出の「はらこ飯」

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