会報誌から独立!栄養士の資格を持つスタッフがお届けする「食コラム」です。
会報誌のアンケートから多くのご質問をいただいた「旬の食材」「トレーニングに関すること」「子供向けのこと、豆知識的なこと」の3つのテーマを軸に適宜更新していきます!どうぞお楽しみに!!
<Vol.4> 普段のお買い物を少し楽しく
2024年8月更新
意外と知らない野菜のコラム
<担当:三鷹スイム 古宮 (管理栄養士)>
三鷹スイムの古宮です。今回は「お買い物が少し楽しくなる豆知識」をテーマにしてお話させていただきます!
1.キャベツ
「ビタミンU」
胃腸薬にも含有され、胃腸内の粘膜を健康に保ってくれるビタミンUが含まれています。ビタミンUより「キャベジン」といったほうが聞きなじみがあるかもしれません。ビタミンUは水溶性で水に成分が流れてしまうので、水洗いの際はサッとがおすすめです。ロールキャベツなどにして、汁も頂けば無駄がないですね。
日本ではとんかつなどの横にほぼ確実と言っていいほど登場する千切りキャベツ。キャベツに含まれているビタミンUやビタミンCは熱に弱いので、生で食べる千切りキャベツは栄養素を最大限に生かせているといえます。 しかし海外に目を向けてみるとキャベツが品種的に固いので熱を通さざるを得なかったり、生でもドレッシングなどでしっかり味付けしたりするのが一般的なので、日本の千切りキャベツのように生でそのまま食べる文化は海外の方を驚かせています。
キャベツには季節によって、春キャベツと寒玉(かんだま)キャベツと呼ばれるものがあります。春キャベツは葉の巻きがゆるく、弾力がありみずみずしいのが特徴です。対して寒玉キャベツは葉がしっかり巻いており、ずっしりと重いのが特徴です。
有名な数学者であるピタゴラスはかつて「キャベツは心を落ち着かせ、活力を与える野菜だ」といった記録が残っています。残した数々の功績もキャベツのおかげ?かもしれませんね(笑)
2.ブロッコリー
「紫バージョン」
ブロッコリーのつぼみの色は基本的に緑色ですが、冬になるとところどころ紫色のものが登場します。これは寒い環境にさらされた際、寒さから身を守るために作った成分によって紫色になったものです。普通のブロッコリーより栄養価が高く、甘みがあります。紫色だからといって傷んでいるわけでもありませんし、加熱すれば緑色に戻りますので是非一度買ってみてはいかがでしょうか。
会報誌CESAME LIVE(2024年1月号)でブロッコリーについて記事をかいているので、ぜひそちらもご確認ください。
「食べる時は…」
購入する際は、つぼみが詰まっているものを選ぶとおいしいです。カリフラワーに含まれているビタミンCは熱に強いので、加熱料理に向いています。炭水化物を摂りすぎているな、と感じる方はカリフラワーライスを食べてみてはいかかでしょうか。カリフラワーをお米のようにパラパラにしたもので、冷凍などでも購入することができます。
「ロマネスコとは?」
ヨーロッパ発祥のかなり独特な見た目の野菜で、ブロッコリーやカリフラワーのように花のつぼみを食べる野菜です。ヨーロッパでは一般的な野菜ですが、日本では少し珍しく普段の生活では見かけることがないので、気になった方は探して購入してみてはどうでしょうか。
・キャベツ
・ブロッコリー
・カリフラワー
・ロマネスコ
に加え
・芽キャベツ
・紫キャベツ
・葉ぼたん
・コールラビ
などすべてに当てはまる共通点は何でしょうか??
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正解は・・・「すべて同じ野菜から派生した親戚である」でした!
実は先ほどの野菜はすべて「ケール」」という青汁の原料などに使われている野菜を品種改良してできたものです。
葉っぱが丸くなるようにしたもの。おかげで運搬の際に傷みづらく、虫の被害も受けにくくなっています。
・芽キャベツ
葉っぱの付け根にある芽を食べられるようにしたもの
・ブロッコリー、ロマネスコ
花のつぼみを食べられるようにしたもの
・カリフラワー
ブロッコリーのアルビノ種(色素が消えたもの)
そのほかの紫キャベツ、葉ぼたん、コールラビなどもみんな親戚!正解した方はかなり野菜に詳しいです。すごい!
野菜作りや品種改良に尽力してくださっている農家の方々、野菜そのもの、命に感謝をして食事を楽しみましょう!