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<Vol.9> 食材から見た「たんぱく質」の重要性

投稿者名

大船アスレ 横川(フードスペシャリスト、フードコーディネーター3級)

新入社員の横川です!このたび「食コラム」を担当することになりました。日々の食事や健康づくりに役立つ情報を分かりやすくお届けしたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

さて、インフルエンザが流行する季節となりました。この時期は免疫力を意識した生活が大切になります。十分な睡眠や適度な運動に加え、毎日の食事も大きく関わっており、その中でも重要な栄養素の一つが「たんぱく質」です。たんぱく質といえば、鶏むね肉やささみを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、『卵』にも良質なたんぱく質と、さまざまな栄養素が含まれています!

「たんぱく質の多い食事を心がけましょう。」

このような⾔葉を、健康情報やメディアなどで⽿にする機会は多いかと思います。

たんぱく質は、筋⾁や⽪膚、内臓など体の材料になるだけでなく、抗体たんぱく質の産⽣や免疫細胞の分化・増殖にも深く関わっています。

そのため、たんぱく質の摂取が不⾜すると、免疫機能が⼗分に働かず、体調を崩しやすくなってしまいます。

⼀⽅で、たんぱく質を⼗分に摂取していても、エネルギー(カロリー)⾃体が不⾜している場合には注意が必要です。その場合、摂取したたんぱく質の多くが、体づくりではなくエネルギー源として消費されてしまいます。

つまり、たんぱく質だけに⽬を向けるのではなく、炭⽔化物や脂質も適度に摂取し、体に必要なエネルギーを確保したうえで、たんぱく質の栄養状態を良好に保つことが重要となります。 「バランスの良い⾷事」という基本が、免疫⼒維持の⼟台になるのです。

たんぱく質の栄養状態を良好に保つ⼿助けとなる⾷材の⼀つが『卵』です。卵に含まれる良質なたんぱく質とは、必須アミノ酸(⼈体で作ることができないアミノ酸)をバランスよく含むたんぱく質を指します。

卵は、9 種類すべての必須アミノ酸を含む理想的なアミノ酸組成をもち、「たんぱく質価」の⾯でも優れた⾷品とされています。

調理しやすく、⽇常的に取り⼊れやすい点も魅⼒です。また卵には、たんぱく質だけでなく、カルシウムや鉄分など、ビタミンCを除くほぼすべての栄養素が含まれています。(図1)

(図1)

「卵はコレステロールが多いから、1 ⽇1 個までにしたほうがいい」このようなイメージをお持ちの⽅も多いのではないでしょうか。

卵の脂質は、ほとんどが卵⻩に含まれています。卵には、コレステロールの動脈壁への沈着を抑える働きがある不飽和脂肪酸(リノール酸など)が多く含まれています。また、卵⻩に多く含まれているレシチンは、いわゆる善⽟コレステロール(HDL コレステロール)の量を増やすのに役⽴つ成分です。

そのため、通常の摂取量であれば、卵⻩に含まれるコレステロールが体内に過剰に蓄積する⼼配はほとんどないとされています。

つまり、健康な⽅であれば、「1⽇1 個」に過度に縛られる必要はありません。ただし、どのような⾷品でも過剰摂取は禁物です。1 ⽇の⾷事全体のバランスを考えることが⼤切です。また、持病のある⽅や医師から⾷事制限を受けている⽅は、注意が必要です。

私は、ゆで卵を少し固めに作り、たんぱく質が不⾜していると感じた⾷事に追加したり、⼩腹が空いたときに⾷べたりしています。固ゆでであれば、殻付きのまま冷蔵庫で2 〜3 ⽇間保存できるため、忙しい⽇常の中でも取り⼊れやすく、とても重宝しています。

スーパーなどで販売されている卵を⾒ると、価格に差があることに気づくかと気がつくかと思います。この価格差は、主に飼料の種類や飼育⽅法の違いによるものです。

卵⻩の⻩⾊い⾊は、カロテノイド⾊素(⻩⾊トウモロコシやパプリカなどに含まれるキサントフィル)によるもので、鶏はこのカロテノイド⾊素を体内で合成することができないため、飼料から摂取しています。そのため、飼料の内容によって卵⻩の⾊の濃さが変わるのです。

ただし、卵の栄養成分のうち、餌の影響を受けて変化しやすいものは、ヨウ素(ヨード)など⼀部の無機質や各種ビタミン、不飽和脂肪酸の構成⽐に限られます。

たんぱく質、脂質、コレステロール、⽔分などの基本的な栄養成分は、飼料によって⼤きく変化すること はありません。

インフルエンザが流⾏する季節です。たんぱく質、脂質、炭⽔化物をバランスよく摂り、免疫⼒アップを⽬指しましょう︕今年1 年も元気な姿でお会いできますよう、より良い情報をお届けしてまいります!

参考⽂献︓久保⽥紀久枝・森光康次郎編著(2016), ⾷品学―⾷品成分と機能性―, 株式会社東京化学同⼈

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